グダグダ言う前に、飛び込んでみればよいのに。

左に立っている人には真ん中さえも右に見える - とある青二才の斜方前進を読んで、まあ全体に何というか、苦笑、以上の感想を持ちえないんだけど、それはともかく、この部分。

戦争はないほうがいい。当たり前だけど、これが誰でも言える。いや、最前線の軍人さんほど戦争したくないんですよ。だって、訓練でお金がもらえるうちは自衛隊・米軍は世界最高の職業学校なんだ。楽しいぞ?仕事で乗り物をブイブイ乗り回したり、男同士でバカ騒ぎしたり…人殺しという罪悪感がなければ、戦車や戦闘機の大きさ・轟音・破壊力って憧れの的なんだ。(不謹慎ですいません)
(中略)
現状絶対数が足りてないんだわ。それは中道左翼・護憲派が言う「災害救助」の意味合いでも足りてないし、保守・右翼が言う「中国・北朝鮮からの国防」の意味合いでも足りてない。
(中略)
そういうものに「お金をかけますよ、予算拡充しますよ」っていう姿勢については僕は間違ってないと思う。

いやそこまで言うんだったら、自衛隊に就職すればよいのに。楽しいんでしょ? 憧れの的なんでしょ? でも客観的に数が足りてないんでしょ? 拡充する姿勢は間違ってないんでしょ?


で、id:TM2501氏は仕事あるの? ないならなおさら、あってもこれだけのことを書くんならば、自衛隊に就職したらいいんだと思いますよ? なんで自衛隊に就職しないの? なんでなんで?


もし仮にこの人が、これだけのことを言いながら自分は自衛隊には行きたくないとか言うのであれば、それはかなりメンタリティとしてクズっぽいとしか言いようがないように思います。


実際のところ、私は、自衛隊って、働く先としてはつらいと思いますよ。いつ事があるかわからないのに、「その日」に備えて、素人さんではありえないレベルの知識を蓄え、勉強し、訓練をし、臨戦態勢を整えておくんですよ? 定年だって早いし、なんかあったら自分が死んで当たり前みたいな雰囲気もないではないし。そうした中で、日本の安全保障という、切れば血が出るリアリズムの世界で生きるか死ぬかの知的肉体的集団的訓練を強いられる。


その結果として、たとえばこの記事にあるような、非常に高いレベルの見識を鍛え上げる人もいるし、逆にそうした人を生み出す仕組みがないと日本の国防は維持できないわけだけれど、どうもこの上記のエントリーの人の軽々しい言いぶりを見ていると、とてもなんだかそのような知的にも身体的にも組織的にも鍛え上げられてきた人たちや組織への尊敬とか敬意とかを全く感じさせないんだよね。


三者的、つまり自分には全くかかわりがない世界だと割り切ったうえで、上っ面の称賛を投げている感じ?


まあそういう現実感覚のなさと、本当に血と汗を脳髄から絞り出している人間への敬意のかけらもない態度が「ネトウヨ」っぽいという評価につながっているんでしょう。だからこういう人には言いたくなるのです。自衛隊に応募してみたらどうですか?と。自衛隊にしてみればえらい迷惑になるとは思いますがね。あるいは、こんな薄っぺらい称賛を浴びるくらいなら、腰の入った自衛隊批判を聞く方がましだとかね。ついでに半径5mレベルの偏見をさらせば、こういう奴が中年になると若い奴は自衛隊に行けとか言い出すんだな。自分が年齢的に安全地帯に逃げた後に。


今回のエントリではid:TM2501さんを取り上げましたけど、実はこの種の、自分はコミットする気持ちも覚悟もないくせに偉そうな物言いをする人ってのは結構世の中にはびこっているように思います。そしてなんだかそういう人が来週の今頃涙目であるいはニコニコして過ごしているかと思うと、少し気持ちがすっきりするとともに深い絶望を覚える忘年会帰りの中年が、思うことの1割くらいをオブラートに包んで書いてみました。